Webデザイン学科
授業資料

グラフィックデザイン
グラデーション

概要解説

グラデーションを使ったデザインは、とても幅広く利用できます。
大胆でも控えなデザインにも対応でき、視線を集める「フォーカル・ポイント(英: Focul Point)」や、
バックグラウンド要素など、利用できる場面は多岐にわたります。
その反面、色の組み合わせにコツが必要です。

前提知識・技術

  • Illustrator の操作
  • デザインの四原則
  • カラー・配色などの基礎知識

授業目標

グラデーションの特徴を理解して、美しいグラデーションを利用したステーショナリーを制作できる。
トンボなど印刷時のルールを基にサンプル制作をします。

自己評価アンケート

授業資料

グラデーションサンプル

グラデーションは、色の組み合わせが難しいですが、合う配色を設定し利用することで、華やかな雰囲気を備えることができます。
得意な配色、好きな配色をストックしておくと良いでしょう。

参考資料

課題「HOTEL TRIGEN」のステーショナリーグッズ

  1. HOTEL TRIGEN ロゴマーク・ロゴタイプ
  2. 便箋 A4(210mm×297mm)
  3. 封筒 洋 3(235mm×120mm)※封筒データあり、コピペして使用してください。
  4. 名刺(91mm×55mm)横・裏表
  5. テーブルコースター(90mm×90mm)形は自由

締め切り:2022 年 7 月 14 日(水)印刷・組み立て。
授業内で講評。

「HOTEL TRIGEN」のステーショナリーグッズ発表

完成したステーショナリーを机上に置いて発表してもらいます。

  • 話してもらう内容
    • どんなホテルをイメージしたのか?
    • ロゴの説明(何をモチーフにしたのか。なぜそのモチーフにしたのか、など)
    • グラデーションの使いどころ
    • どのような考えで、そのデザインに行き着いたのか。

ルーブリック評価票

  • 縦軸=評価項目:観点(提出物、授業態度などに評価対象を分類したもの)
  • 横軸=レベル:尺度(達成レベルをアルファベットや数字で数段階に分けて示したもの)
  • 評価ランクの目安
    • C:課題意図を理解できていない、または技術が大幅に足りない。
    • B:課題意図を理解できているが、表現力・技術が足りない。
    • A:課題内容を理解し、適切な表現がされている。
    • S:適切な処理がされており、さらに優れたアイデアが取り入れられている。。

評価ポイント/評価ランク

グラデーションの色の選択から、グラデーションを施すポイントをどこにしたのか、
リゾートホテルの雰囲気を損なわない、グラフィックとの融合などをポイントにします。
もちろん、今まで学んできたタイポグラフィ、レイアウト、装飾のテクニックなどを十分に発揮してください。

評価ポイント/評価ランク C B A S
仕様 グラデーションが施されていない、もしくは色数など仕様を把握していないグラデーションを施している。また、適切なサイズで印刷されていない。 仕様通りに作られている部分と作られていない部分があり、課題の仕様をすべて理解できていない。 全て仕様通りに作成されており、適切な場所にバランスよく配置されている。 全て仕様通りに作成されており、仕様内で様々な試みがされており、講師も気付いていないアイデアを提案してある。
文字の処理 フォントの選択、サイズ、行間、文字間に処理がされていない。
もしくは、著しく処理が未熟なためバランスが悪くみえる。
アイデアがみられない、もしくはアイデアが不適切。
フォントの選択、サイズ、行間、文字間のどれかに処理がされているが、適切な処理ではないものも含まれる。
アイデアは良いものの技術が未熟。
フォントの選択、サイズ、行間、文字間のすべてに適切な処理がされており、バランスよくレイアウトされている。
よく考えられたアイデアが適切な技術で表現されている。
フォントの選択、サイズ、行間、文字間の扱いの処理に加えて、その処理を施したことにより、他の要素を引き立てる働きを意識的に加えてある。
フォントについても意図的に考えて使用されており説明ができる。
秀逸なアイデアで目を引くものになっている。
ロゴマーク、ロゴタイプ リゾートホテル、非日常などのテーマを感じることができない。 リゾートホテル、非日常のどちらかのイメージは用いられているが、両方を兼ね備えたデザインではない。 リゾートホテル、非日常の両方のテーマを捉え、バランスよくデザインに取り込まれている。 リゾートホテル、非日常はもちろん、新たな提案をロゴマーク・ロゴタイプに与えており、説得力のあるデザインとなっている。
トーン&マナー 課題の意図を把握しておらず、色の選択、余白、装飾などの統一感がない。
音楽との雰囲気も合っていないと感じる。
要素の一部には、雰囲気を感じるものの、全体的に弱い。
統一感は見られるものの、大きさのバランス、配色などが崩れている。
課題の意図を把握し、資料などを参考に適切な雰囲気の配色・ビジュアルで統一されている。
また、音楽のリズム感と造形がシンクロしていると感じる。
課題の意図を把握し制作しているだけでなく、さらにテーマに準じた配色・ビジュアルが過不足無く施されている。
サンプル制作(工作) 仕上がりサイズが違い、糊のつけ方、カッターの切り方など丁寧さが感じられない。 作業は丁寧にされているものの、技術的?経験値が低いのか、あまりきれいな仕上がりになっていない。 丁寧な作業が、カッターの切り口、糊の貼り方にも表れており、サンプルとして製品が感じられる仕上がりとなっている。 切り口・貼り跡など、まるで製品のような仕上がりとなっている。折り目も強すぎず弱すぎず、爪の跡がつかないよう気を使って折られている。

2022-06-30
Hideo kawaguchi