概要解説
野球など、点数を争うスポーツの理想的な点の取り方に「先制点・追加点・ダメ押し」というものがあります。
就職活動では点数はありませんが、「先制点・追加点・ダメ押し点」の考え方は有効です。
特に、ダメ押しができていないために「最終面接」での不採用となってしまう場面も増えてしまいます。
今回は、就活の「先制・追加・ダメ押し」について解説していきます。
野球のスコア
先制点
- 点を取り合う競技において、最初に得点すること。先制して点を入れること。
- 相手より先に点を取ることで、今後の戦術に幅がでて、余裕をもって試合に臨むことができる。
追加点
- 僅差でリードしているチームが試合を優勢に進めることの出来る中盤での追加点のこと。
- 先制点を得たからこそチャレンジや余裕が生んだ失点を、無かったことにできる貴重な展開。
終盤にかけてさらにモチベーションも上がる。
ダメ押し点
- 駄目を押すこと。念のためもう一度確かめておくこと。
- スポーツの試合で、勝負がほとんどきまっているのにさらに得点を加え、勝利を決定的にすること。
- 終盤、相手の反撃する意欲をそぐ効果と、信頼のおけるストッパーを有することで、試合を決められる。
就職活動
就職活動でも、「先制・追加・ダメ押し」の 3 段階でポイントを得ることができれば、良い結果に繋がります。
先制点
就職活動でいう「先制点」は、ポートフォリオおよびエントリーシート(履歴書)で相手の心を掴むことが重要です。
良い印象を企業に持ってもらって、次の段階「面接」へと進みます。
- 応募職種・求められる人材像として、効果的なポートフォリオと作品
- 2 年生になってから制作した作品が欲しい時期です。
- 数合わせだけの作品は、外していきましょう。
- 企業研究と自己分析を経た、エントリーシートの文章
試合でも、就職活動でも先制点は、重要です。
スポーツとの違いは、先制点を取らなければ、その企業とは試合終了になるという事です。
追加点
就活の「追加点」は、面接時での受け答えやしゃべり方などです。
日頃から、デザインや Web 技術の研鑽をしているのか、働き方や将来をどのように考えているか、常に自分に問いたいものです。
- 面接の練習はもちろん、日頃から真面目な話ができる友人と話をしましょう。
- いつも言っていますが、先人の著書や名言などを読むなどして、自分の考えを磨いていきましょう。
- ただデザインデータが作れる、コーディングができるだけでは、物足りない時代になってきました。
- 日頃からコツコツ進めていることは何ですか?
ダメ押し点
以前は、最終面接に進めば、ほとんど内定という時代もありました。
しかし、現在は最終面接も厳しい選考の対象となっています。(むしろ一番難しいかも)
最終面接には、これまでに加えて、印象に残るダメ押しが必要です。
- 最終面接前にこそ、ポートフォリオに作品を追加しましょう。
- 書類選考時にしか、ポートフォリオが観られていないと思っていませんか?選考を通過させる時、判断に迷った時など観られています。最終面接後に、ポートフォリオを観て、最初の書類選考の時と変化がなければ、就職活動・課題で忙しいとは言え、常に学びが必要な業界に合わないと感じざるを得ません。
- ブログの更新してますか?
- 作ってそのままに放置してあるのであれば、ブログの存在をポートフォリオに載せるのは逆効果です。
- SNS の活用はしていますか?
- SNS は、一番手軽に自分の努力をアウトプットできるツールです。こちらもポートフォリオに紹介しているのであれば、チェックされていると考えて間違いないです。
このように、最終面接前に面接の対応しているだけでは、ダメ押しには繋がりません。
書類選考・選考面接時から、さらに成長した(前向きな)自分を提案することでダメ押しし、勝利(内定)することができます。